津留 千亜里さん(熊本県立八代高等学校・中学校司書)

中学生、高校生、先生方、みんなのための図書館です!

 本校は明治29年に創立され120周年を迎えました。平成21年には八代中学校を開校し、県内初の併設型中高一貫校となりました。図書館運営と活動は図書部の7名の教職員と司書1名、そして中学生12名、高校生37名の図書委員で行っています。昼休みには1階の閲覧室は中高生問わず本を物色したり、雑誌を友達と一緒に読んだり、インターネットで調べものをしたり、蔵書検索をしたり、探している資料について質問する生徒達などで一杯になります。2階の自学コーナーは勉強する生徒達で埋まります。

コーナー作り

 館内には「小論文」「映画・ドラマ原作」「いやされる本」「笑える本」「勉強法」「こわい本」「おすすめ作家」など、硬軟取り混ぜたコーナーを作っています。また、季節や行事によって館内のディスプレイや展示内容を変えています。入口には、その時話題になっている旬な本を展示するようにしています。視覚に訴えることで好奇心をかきたて、一人でも多くの生徒が本を手に取ってくれることを願っています。

授業との連携

 昨年度設けた、約700冊のGraded Readersを揃えた洋書多読コーナーもよく活用されています。実は、4月の熊本地震の影響で、今年度の4月の貸出は高校生は昨年度の6分の1、中学生も3分の1しかありませんでした。しかし、今年度から中学に導入された「対話力」の授業で全学年がビブリオバトルに取り組んでいることもあり、9月末現在、中学生の貸出は昨年度を約1900冊上回っています。中でも3年生は洋書でのビブリオバトルに挑戦しており、それぞれが自分のレベルに合った段階の洋書を借りていっています。本の予約(取り置き、購入希望)にも積極的に応え、皆の読書欲や学習を支えられるよう努めています。

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